幸-Sachi-の作り方

「幸(さち)」はしあわせチーズ工房の始まりであり、代表作と言う大切なチーズです。毎朝絞った新鮮なミルクは季節の青草を感じさせてくれます。

ミルクや青草を感じる6ヶ月熟成や、バランスの良い12ヶ月、ナッツやキャラメルを感じる18ヶ月、お好みに合わせてお召し上がりください。

1.原料乳

5月から11月、牛たちが放牧地で青草をふんだんに食べている期間にだけ作られる、季節の恵みです。

「ありがとう牧場」さんの朝搾りたてのミルクを、直接自社のタンクで受け取り、そのままチーズ工房へと運びます。


2. 凝固(レンネット添加)

工房に到着したら、そのまま昔ながらの大きな銅製の釜でミルクを温めます。

そこに「レンネット(天然の凝固酵素)」を入れると、ミルクがプリン状に固まります(これをカードと呼びます)。


3. 切断と撹拌(米粒大にカット)

固まったカードを「チーズハープ」というピアノ線のような道具で、米粒くらいに細かく刻みます。
細かくすることで、水分(ホエイ)が外に出やすくなります。


4.加熱(ここがハードチーズの肝)

撹拌しながら、一気に加熱します。

この高温加熱により、粒が引き締まり、さらに水分が抜けて味の旨が見極められます。手で粒を握り、その弾力で仕上がりを見極めます。

5. 圧搾(型詰めとプレス)

釜の下に沈んだカードを布で吸い上げ、大きな円盤状の型で成型します。

プレスをかけ、残った水分を完全に絞り出します。
この段階で、直径60cm、重さ22kgの巨大なチーズの形が2つ出来上がります。

6. 加塩と初期熟成

翌朝、型から出したチーズを塩水の中に丸一日浸けたのち、塩水で磨きます。
これにより表面に丈夫な皮(リンド)ができ、内部の乾燥を待ちながらゆっくりと発酵が始まります。

7. 長期熟成(熟成士の技)

涼しい半地下の熟成庫で、トドマツの木の板に並べます。

最低6ヶ月、長いものは18ヶ月以上かけて、定期的に反転させ、塩水で表面を磨き続けます。
この「時間」が、キャラメルのような香ばしさや、アミノ酸のシャリシャリとした旨味の結晶を繰り返します。

このように、幸-Sachi-は「自然・伝統・職人の技」の3つが揃って初めて完成します。

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